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The other side of Sri Lanka. 2002年になりトラベルサーファーはますます増加しているようだ。ここ数年ヨーロッッパの国々からもほんとに多くのサーファーがスリランカを訪れるようになってきた。サーフィンとは無縁のイメージのスイスやロシアなどからもサーファーがやってくる。近年日本でも各雑誌社がつづってスリランカの特集を組むなど、いまや世界中から新しいサーフディスティネーションとして脚光を浴びるようになってきた。サーファーだけでなく一般の旅行客もだいぶ増えてきたような気がする。 俺はスリランカの南西部にあるサーフタウンHikkaduwaで唯一のサーフショップ(A-frame)をローカルの友達と3年前から営んでいる。うれしいことにオリジナルのA-frameブランドもトラベルサーファーの間では最近ポピュラーになってきた。 ショップから歩いていける距離には3箇所、車で移動すればさらに数多くのサーフポイントが点在する。俺は毎朝(波乗りも仕事の内だと理由をつけて)海に2時間は入っている。ここ南西部のサーフシーズンは10月下旬から3月下旬まで、それ以外の4月から9月いっぱいまではモンスーン期となりサイドからの風が強く波乗りには適さない。 4月以降のヒッカドゥワは旅人の数もめっきり減ってシーズン時とは雰囲気もだいぶ変わってしまう。今年はエルニーニョが関係しているのかこの原稿をかいている5月でも頭からダブルくらいのパーフェクトブレイクがもう2週間も続いている。 異常気象はよい事よりも悪いことの方が大きい。スリランカは電力のほとんどを水力発電に頼っているが、去年のモンスーン期に極端に雨量が少なかったためにもう一年ちかくも昼2時間半、夜2時間半の停電が続いている。日本から来た俺にとって一番辛かったのがこの停電だった。 通常4月に南西部がモンスーンに入るころ島の反対側に位置する南東部がサーフシーズンに入る。そうスリランカは一年中波乗り天国なのだ。 今年に入るまで北部と東部ではスリランカの政府軍とLTTEというテロの間で長い間内戦が行われていた。そのため南東部のポイントは長い間ごく一部のサーファーにしか知られることがなかった。今年2002年この内戦はノルウェーが仲裁にはいり休戦条約を結んだ。今回はいままでベールに隠されていた南東部のポイント、Arugambayを紹介しよう。 3年前の1999年、俺はアジアをサーフトリップしていた。スリランカに足を運んだのはこの時が初めてだった。2月に訪れた時に仲良くなったロコのマンボーからアルガムベイの波の話を聞いた。そして4ヵ月後の6月、再びスリランカに戻りアルガムベイを訪れた。その時でさえ内戦中とは思えないほど平和そのもので、ジャングルに隣接した静かな町というイメージだった。 今年テレビのニュースで停戦状態になったことを知り再びアルガムベイを訪れてみた。町自体は変わっていなかったが以前来た時には見られなかったスリランカ人観光客が今ではこぞって海水浴に来るようになっていた。 波の方は南西部のほとんどのポイントがリーフブレイクなのに対して南東部のポイントはアルガムベイメインポイントを除いてほとんどがビーチブレイクだ。アルガムベイを含め東部には少なくとも150m以上乗れるパーフェクトなライトハンダーが11箇所以上ある。モンスーンが終わり徐々にサンドバーが形成され6月下旬から10月まではすべてのポイントがオープンする。ただし4-6月まではリーフの入ったアルガムベイメインポイントのみのブレイクとなる。 俺がサーフしたのは5個所くらいだが波質はどこも基本的にイージーで、リップ、カットバックやファンチューブなど、なんでも楽しめるといった感じ。日本人は外国の波はヤバイという観念が強いがここに関してはよほどサイズアップしないかぎり問題ないだろう。旅行者たちの間では南アフリカにJ-bay、スリランカにA-bayと称しているほどここの波はロングブレイクするのだ。そしてほとんどのポイントはジャングルに隣接している。ちょっとしたサーフタウンになっているアルガムベイでさえ町から2Kmも離れると道路脇に野生象が姿を表す。野生の象は動物園で見るゾウさんとは全く違い、神経質で機嫌をそこねようなら車だろうが何にでもアタックしてくるらしい。他にもジャングルには鹿、熊、ヒョウ,ワニなどいろいろな動物が生息している、いくつかのサーフポイントはこのジャングルを歩いて突き抜けないと到着しない。暗くまでサーフした時などは帰り道をちょいとびびりながら歩くことになる、太陽が沈んで涼しくなってくると動物達が活発に動きだすからだ。余談だが九州よりひとまわり大きいくらいのこの国にこれほどの自然が残っているのは国民の間に無駄な殺生を重んじる仏教の教えがいまなお背景にあるかららしい。 大手企業などに乱開発されることなくいつまでもこのままであってほしいと思う。 以前俺はA-frameチーム全員でジャングルにキャンプしながらサーフしたことがあるが、その時のことは今でも一生の思い出のように覚えている。ジャングルを20分ほど通り抜けるとそこに頭サイズで無人の300mのパーフェクトライト。一日中パーフェクトな波でサーフ、前にも述べたがチューブにリッピング、カットバックだってすげぇきれいにきまる。5本も乗れば1500mも乗った事になる。波乗りの後は薪を拾い、魚を獲ったりしてビーチでバーベキューをしながら自分達の乗った波の良さやテクニックの自慢をしあう。話し好きのスリランカロコたちとの賑やかな夜はいつまでもつづいた。寝るときは動物が来ないように火を囲んで寝た。そして海から朝日が登ればまたパーフェクトウェーブを満喫した。
日本から準備するものは蚊よけスプレー、日焼け止め、擦り傷や切り傷用の薬、忘れちゃいけないのがCDなどの音楽類。レゲーなどをチョイスするといいだろう。 ローカルサーファーもメローで親切な奴が多い。スリランカ人は考え方が日本人に非常にちかいような気がする、同じ島国で仏教徒が大半を占めるからだろう。日本と違う点は男社会と女社会が完全に分けられていることだ。余談だが女性の貞操観念は非常に強く、結婚するまで処女を通すのが当たり前だそうだ。 食事は各ゲストハウスでカリーや郷土料理、それに飽きたらイタリアンレストランなどもある。内戦が活発になる80年代前半までアルガムベイはサーフタウンとして発展していたため衛生面もそれほど悪くないし英語も問題なく通じる。時間の流れ方はスローだ。 交通は車での移動になるがコロンボの空港から8時間、ヒッカドゥワからもおなじく8時間かかる。 みなさんも機会があれば是非スリランカに足を運んでみてもらいたい。日本人が忘れていた何かを思い出させてくれる所だ。 Surfing guide in Sri Lanka |